「感謝」の美学

Life Heart Message2016.12.26

「誰かがある日/君の中に何かを見つけた。

今日の君の何分の一かは/そのおかげだ。

その誰かは/思慮深い両親、/洞察力のある教師、/きびしい軍隊の教練隊長、/思いやりのある雇い主、/それともきっと/ポケットの中をまさぐって/何ドルかを探し出してくれた/君の友達。

それが誰であろうと、/君の将来に賭ける/親切さと/先見を持った人だった。

人間と/オラウータンを/区別するのは、/この二つの美徳なのだ。

これから24 時間の中から/10 分間だけとって、/君を助けてくれた人に/感謝の言葉を書こう。

それで一つの素晴らしい友情が/これからも生き永らえるだろう。

そうだそれからもう10 分間だけとって/今度は他の誰かに/チャンスを与えてあげなさい。その日か/君にも/素敵な手紙が届くかもしれない。

それは君が今までに読んだ/もっとも心あたたまるメッセージの一つに/なるかもしれないのだ。」

“忘れないで欲しい、君に最初のチャンスを、与えてくれた人を”―――――

 

1979 年のある日、ハイテク機材のデザインと生産を中心とするコングロマリット「ユナイテッド・テクノロジー社」にディック・カーという名の広告マンが現れ、提案したメッセージ広告のコピー文であった。「こんな詩に5 万ドルも使えっていうのかね?」と言っていたが、会長のハリー・グレー氏は、「やってみたまえ」とただ一言で決まった。普通なら説得するのに多くの時間を要する「ウォール・ストリート向けの広告キャンペーン」が、3分とかからなかった。

 

日頃、新聞やテレビで見慣れている“一般広告”と違い、商品や会社の内容にもいっさい触れていないこの広告は、多くの読者がこの提案に感動して、自分に最初にチャンスを与えてくれた人に感謝の意を表し、このメッセージには、13,320 通の手紙が寄せられ、50,315 枚のリプリントが発送されたという。

 

フランスの哲学者いわく「感謝は愛であり分かち合いであり贈与なのだ・・・・幸福に付けくわわる幸福であり、心の広さに付けくわわる感謝である。・・・・感謝は永遠なるものである真理に触れ、そこに住まう。感謝とは永遠の享受にほかならない。・・・・感謝こそが、まさに一つの徳である。それは愛する幸福であり、それ以外のなにものでもない」と。

 

仏典に「知恩報恩は是れ菩薩の行なり、仏種を断ぜざるが故なり」「恩を知る者は大悲の本なり、善業を開くの初門なり」と。

 

多くのチャンスを与えて下さり、ご支援のお力添えに心より感謝申し上げ、報恩の誠を誓い、御期待にお応えして征く所存です。

 

万謝・・・・・・